皆様、新年あけましておめでとうございます。
今年はいつもとは少し違う年明け、そして明日から再度の緊急事態宣言発令となりましたが…
内谷中のことを少しでも知ってほしい!そんな気持ちでお伝えしたいと思います。
今年の最初の記事は「内谷中 階段美術館」です。
ん?階段に美術館??
そうなんです!!実はとても素敵なスポットがあったのです!!
西階段1~3階、中央階段1~3階を使う皆さんは、階段を登る際にお気付きでしょうか?
今回は、「内谷中 階段美術館」の世界をお楽しみください。
①西1階【富嶽三十六景より凱風快晴 作者:葛飾北斎】
*言わずと知れた、江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の代表作です。通称「赤富士」。浮世絵の技法は大きく肉筆画と木版画の2つがありますが、赤富士は木版画です。
凱風とは南風のことを言い、夏から秋にかけての晴れた早朝に、富士山は赤く輝くことがあるそうです。そういえば、武蔵浦和駅のホームからも富士山が見えますね!是非、赤に輝く幻想的な富士山を探してみてください。
②西2階【ひまわり 作者:ゴッホ】
* ゴッホといえば「ひまわり」ですが、花瓶、台、背景…こんなに黄色だらけなのにひまわりが際立っているところが不思議です。実は、ひまわりが15本と12本のバージョンがあります(3本、5本もあります)。酷似していて見分けるのが難しいです。ちなみに内谷中は15本バージョンでした。
③西3階【読書する二人の少女 作者:ルノワール】
*日本人ファンが多いことで知られているフランスの印象派画家、ルノワール。この少女たち…どこかで見たことがありますよね?誰もが1度は見たことがある(?!)「ピアノに寄する少女たち(ルノワール)」のモデルでもある二人です。少女たちの表情が豊かで愛らしく、穏やかな気持ちになる作品です。
④中央1階【星月夜 作者:ゴッホ】
*ひまわりに続き、ゴッホ再登場です。こちらは西洋絵画の代表的な作品とされています。実はゴッホは、葛飾北斎に影響を受けた一人です。このうねるような空、北斎の絵を彷彿とさせます。
⑤中央2階【ぶどうとざくろ 作者:シャルダン】
* 美術全盛の18世紀フランス、パリ生まれのシャルダン。 彼の作品の買い手や注文主の多くは、国内外の王侯貴族だったとか。こちらは、今回ご紹介する6作品の中で最も古い(1763年)作品になりますが、素敵な陶磁器とワイングラスが華やかなフランスのイメージらしくお洒落です。
⑥中央3階【 三代目大谷鬼次の江戸兵衛 作者:東洲斎写楽】
* 写楽は江戸時代の浮世絵師とされていますが、写楽が何者であったかは、現在まで謎に包まれています。こちらは、お芝居の登場人物「江戸兵衛 」の似顔絵と上半身です。このように役者等のバストアップを描いた絵を大首絵と言います。大首絵は当時、プロマイドとして人気があったようです。なんと写楽の大首絵は、絵を様々な方向から見ると、役者の背景がキラキラと輝くのです。好きな役者のプロマイドがキラキラと輝いていたらコレクションしたくなりますね!
(注意)内谷中階段アートは、どの角度から見てもキラキラしません。
いかがでしたか?どこの階も有名なアートばかりで、見たことがある!授業で習った!と思われた方も多いと思います。
アートは校舎内を明るくしてくれて、階段を使う度に、私たちを楽しませてくれています。
中学生ともなると、皆で力を合わせて、こんなに高度な絵が描けるようになるのですね!中には、殆ど1年生だけで仕上げた作品もあるのだとか…。
♪美術部顧問の大石先生、素敵なご提案をしてくださり、ありがとうございました。
♪美術部の皆さん、素晴らしい作品を制作してくださり、ありがとうございました。